「かすみっ…….俺のことはいいんだ.気にするな.お前がよければ」

かすみは,さっと顔を上げた.何のことか分からない.そんな風情で.

まさとは,こらえきれずに続けた.もう止まらなかった.

「かすみ…….ごめん.俺,……ほんとにごめん.かすみと俺は幼なじみだし,いつも一緒なのが当たり前になってて,俺,かすみのこと……もうひとりの妹みたいに思ってた…….でも,お前は….もう『幼なじみ』じゃなくなって….お,俺って……バカだよな.お前にいっつも心配かけさせて…」

「こんなこと突然言われて,迷惑かも知れないけど…….俺,かすみのことが好きだ!大好きだっ!!

ずっと,

前から…」

「ご,ごめん,かすみ……,何言ってんのか,分かんなくなってきた……. かすみ,俺じゃない誰かと…」




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