「よう,かすみじゃん」 聞き覚えのある声がした. 「お前も遅かったのか?」
かすみは,思わずぎゅっと手紙を握りしめ,息を飲んだ.
そのとき封筒は,かすみの足元にすべり落ちた.が,かすみはそれどころではなかった.